13名の相続人
一昨年のことですが、Aさんから、相続手続に関する依頼がありました。
早速Aさん宅にお伺いしてお話を聞かせて頂いたところ、今回亡くなられたBさん(被相続人)は、Aさんの伯母に当たる方で、Bさんにはお子さんは無く、Bさんの夫もご両親も先に他界され、また、遺言書は無いとのことでした。
戸籍などを取り寄せて詳しく調べたところ、相続人は、Bさんの兄弟姉妹、甥、姪の合わせて13名ということが分かりました。
相続人が多いということもそうですが、Bさんのお父様は再婚されていたり、養子縁組をしたお子さん(つまりはBさんのご兄弟にあたりますが)がおられたりということもあって、相続関係を調べるのに多くの時間を要しました。
相続人の中には、Aさんとは全く交流がない方も数人おられましたので、あちらこちらのご親戚のご協力を頂くことで、これまた多くの時間を要しましたが、なんとか遺産分割協議が成立するに至りました。
遺産については、銀行口座や証券会社の口座は何社にもおよび、また不動産も遠方にあるものもありましたので、やはり分割の手続きにも多くの時間を要することになりました。
結局、依頼を受けてから手続きのすべてが完了するまでに、1年近くかかりました。
Aさんは、「とても私たちだけで進めることは無理でした。」「お願いして良かった。」と言ってくださいました。
また、銀行や証券会社の担当者は、「相続人とのやり取りだけだったら本当に大変だったと思います。」「行政書士さんが関わってくれて良かった。」と言っておられました。
私も「無事に完了することができて本当に良かった。」と思っています。
これまで、Aさん宅に何度もお伺いして打合せをしましたが、その度に、柏餅などの甘いものをご用意くださいました。
1年近くも通していろいろと甘いものを頂戴することができましたことも、甘いものが好きな私にとっては、これまた「良かった」ことであります。