食品廃棄物リサイクル~新規事業参入への検討~

リサイクル~新規事業参入への検討

ずいぶん前の話になりますが、廃棄物処理業者のA社の話です。 

A社は、廃棄物処理事業に加え、食品廃棄物のリサイクル事業への参入を考えていました。

そこで、当事務所は、新しい設備の導入の可否について経営者とともに検討することになりました。

設備メーカーの紹介により、食品廃棄物のリサイクル工場に出向いて見学する機会に恵まれました。

この処理工場では、食品廃棄物に熱を加えながらかくはんして、発酵処理し、肥料化する様子を見ることができました。

肥料化したものを製品として販売する場合には、適正な塩分濃度を含め、成分の安定化が求められ、食品廃棄物の排出事業者からの品質・量ともに安定的な供給が重要なポイントとなります。

例えば、パン製造工場などの製造業者から排出される食品廃棄物は、大量の単一物質で、不純物混入の可能性が低く、安定したリサイクル製品(肥料など)の供給には向いているといえます。

リサイクル事業は、一般に設備産業であることから大きな投資を必要とし、また、ニーズに合った製品の製造が求められ、経済力と技術力が大きな課題となります。

新規事業を始めるには、どの事業においても簡単に進められるものではありませんが、A社の件についても、十分な検討が必要となりました。

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