一般廃棄物収集運搬業許可~期限ぎりぎり更新~
A社から、M市の一般廃棄物収集運搬業の更新許可申請の依頼がありました。前回の新規の許可申請も当事務所で依頼を受けて行いましたので、今回が2年ごとの初めての更新の時期でした。
3月末が許可期限でしたので、数ヶ月前から、更新の時期はお伝えしていたのですが、A社では、一般廃棄物を排出する顧客(飲食店)との契約が終了しているので、更新はしないとのことでした。
ところが、つい最近、同じ顧客と改めて契約が締結されたとのことで、あわてて更新手続きをすることになりました。
ここで一般廃棄物と産業廃棄物の違いについて少し述べますと、事業場から排出された事業系の廃棄物がすべて産業廃棄物になるとは限りません。
業種指定のある品目についてはその指定業種から排出されたものだけが産業廃棄物となり、指定されていない業種から排出された廃棄物は同じ種類のものでも一般廃棄物となります。
例えば、「動植物性残さ」の場合で言うと、「食料品製造業、医薬品製造業又は香料製造業」という業種指定があるので、これらの業種から排出されたものだけが産業廃棄物の「動植物性残さ」となり、同じ食物残さでもこれら以外から排出されたものは、一般廃棄物となります。
したがって、事業系でも、飲食店などの厨房から排出される食物残さや厨芥類などは、一般廃棄物になり、これらを収集運搬する場合には、「産業廃棄物収集運搬業許可」ではなく、収集運搬する市町村の「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しておく必要があります。
話を戻しますと、急いで書類を作成して、A社で代表印をもらって、また、必要書類を東京都内の区役所や神奈川県内のいくつかの市役所に直接行って取り寄せるなどして、先週末、申請を終えることができました。
昨日、4月1日付の新たな許可証を手にすることができ、早速、A社の担当者に申請書控えと許可証をお渡しして完了しました。
“契約はしたけど、許可が更新できないので運べない”では話になりませんから、とりあえずは間に合って、『ほっ』としているところです。