遺言書の書き直し
今年の初めに、Aさんから年賀状が届きました。
以前、当事務所でAさんの遺言書を作成して、公正証書にしたことがありますので、それ以来、毎年、年賀状のやり取りをしています。
ところが、Aさんの年賀状に書かれた住所は、いままでAさんが住んでおられたところとは違っていました。
その住所を確認してみますと、そこは老人ホームの所在地でした。
私は、Aさんのことが気になったので、その老人ホームに行ってみました。
受付で確認すると、入所されていることが分かりましたので、取り次いでもらって、Aさんにお会いすることができました。
Aさんは、私が想像していたよりも元気そうにしておられました。
お話を伺いますと、Aさんは、その後の状況も変わったので、遺言書の内容を書き直して、改めて公正証書にしたいとのお考えを持っておられました。
そこで、その後、何度かAさんにお会いして、Aさんに確認しながら遺言書作成の準備をすすめました。
その間、Aさんは、体調を崩されたこともあって、病院に入院後、リハビリセンターに移られました。
結局、そのリハビリセンターに公証人の先生に来てもらって、公正証書遺言が作成されることになりました。
事前に、公証人の先生と打ち合わせをしていましたので、スムースに公正証書遺言の作成手続きを終えることができました。
以前の遺言書と同じく、Aさんのお世話になった方への感謝のお気持ちと、末永くご親族の幸せを願うお気持ちが込められた遺言書となりました。
私は、この遺言書を通じて、Aさんのお気持ちを、関係する方々に温かく受け止めて頂けるものと確信しています。