建設業許可(新規)申請~許可取得への強い気持ち~

建設現場

A社の社長から電話があり、新規の建設業許可申請の依頼があったときのことです。

A社の社長は、これまでにも、何人かの行政書士に相談や問い合わせをされたようですが、いずれの行政書士からも、許可取得は難しいと依頼を断られたとのことでした。

それでも、どうしても許可を取得したいとのことでしたので、まずは直接お会いして、もう少し詳しいお話を聞かせてもらうことにしました。

後日、A社にお伺いして、よくよく話を聞きますと、許可要件を実際には満たしているものの、社長が以前勤めていた会社から現在までの実務経験を客観的に証明する書類が揃わないとのことでした。

私は、資料を一通り見せて頂きましたが、今すぐの許可取得は難しいだろうと感じました。

A社の社長が言うには、元請業者から「許可を持っていないのだから、これくらいの金額でいいだろ。」と、請負金額を安くたたかれたりする事も過去に何度かあって、悔しい思いをしたことがあるとのことでした。

私は、その話を聞いて、“行政書士魂に火がついた”と言えば大げさですが、何とかしてあげたいという気持ちが強くなり、「許可取得が出来るかどうかはわかりませんが、最大限動いてみましょう。」と言って、会社内のありとあらゆる書類を見せてもらいました。

また、社長に「以前勤めていた会社に行って、関係書類をもう一度確認してもらってください。」とお話をして、その日は帰りました。

その後、A社とは何度も打ち合わせをし、また、行政の担当者に事前に何度か確認をして、結局、いろいろな書類を組み合わせて考えることで、許可要件を証明する客観的な資料として整える事ができました。

そして、A社は、建設業許可を取得することができました。

A社は、今では金額を安くたたかれる事も無く、大手建設業者との取引も始まり、ますます活躍されているようです。

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